長泉の閑静な住宅街のなかにある比較的ちいさなスポット。ちいさい公園ながら駐車スペースが設けられている。
春には大場川の支流沿いに街の誕生と共に植樹されたという桜が満開になり、お花見スポットとしても名を馳せている。さしずめ桜のプロムナードである。普段は閑静な雰囲気やそのサイズ感からそれほどの賑わいを魅せるということもないが、桜のシーズンばかりはそうもいかない。
桜が咲けば、人が集まる。日本人は本当に桜が好きなのである。近くの老人養護施設や幼稚園、どこから湧いてくるのか、花見客がわんさかとなる。
公園内はちっちゃな丘とあずまやがある程度。面積としては大きくないものの閑静な周囲の雰囲気と相まって開放感のある緑の広場。桜のシーズンでなくても一面にシロツメクサが咲き緑と白が目にも美しい。
目立った遊具などはなくよちよち歩きのベビーやシニア層がほのぼのと過ごすのに最適である。ただしそこは健康立国長泉町、ちいさな鉄棒は「斜懸垂ってこうやるんだよ」と、ベンチには「腹筋するには最適ですぞ」というメッセージが込められておりなかなかに気が抜けない。
また桜堤という場所の桜堤北公園であり、サクラサクマツリというイベントも実施されるなどサクラに対する造詣はなかなかに深い。
ちいさなちいさな公園であるが、こんな場所があれば日常にゆるい時間がプラスされ、季節に桜を愛でる心も育まれるのではないかと思わされる大事なスポットである。