ヨコ穴あり、野球場あり、遊具もあって、からくり時計もある。なにかといっぱいある函南町きっての公園。

歴史的な柏谷横穴群をはじめ、竪穴式住居や高床式倉庫。背の高いシュールな埴輪に古墳など歴史や文化と触れ合うこともできる。芝生広場は他の大型公園と比べてもキレイに整備されており、ボール遊びなどで体を動かすのに最適。この広場の周囲には桜が植えられており、春にはお花見もばっちり。芝生プラス桜。そして多目的であることのコンビネーションは遠方からお花見に訪れる価値は十分にありそう。

参考までに横穴群は7～8世紀のお墓らしい。国の指定史跡にもなっており、横穴墓群としては県内最大規模。「楽しむ」という目的ではないものの、他の公園ではみることのできない唯一無二の柏谷公園の特徴といってよいだろう。

公園の中核をなす野球場（利用は有料）は、両翼90㍍、センター115㍍。参考までにこのサイズはプロ野球の広島カープの本拠地であった広島市民球場（初代）と同じくらいの大きさである。外野は天然芝で加えてナイター設備まで備えておりなかなかの規模を誇る。ここでバックスクリーンオーバーのホームランを打つことは山本浩二かギャレットか、いや前田智徳か。とにもかくにも至難の業といえよう。カープの豆知識はおいといて、土日ともなれば草野球で賑わいをみせており、ごくわずかではあるがバックネット裏に観客席まで設けられている気合の入れよう。鳴り物は禁止であるが、ビール片手に解説オヤジになるのもよさそうである。

ほかにも遊具やせせらぎ、ブナおじさんとの愛称で親しまれて？いるからくり時計など見どころいっぱい。ブナおじさんは定刻になると奇妙なサウンドとリズミカルな動きで園内でも人気を集めている…かどうかは評価が別れる。

楽しみ方はひとそれぞれではあるが、いずれの要素も多様な楽しみ方を提供してくれており、駐車場も広く、町の中心部からそんなに離れていない人気の公園。せっかくなので、訪れるのであれば各種公園グッズやレジャーシートを忘れずに。

2017年末に再訪したところ、高床式倉庫や埴輪などは存在を確認することができず随分とすっきりしたインターフェイスになっていました。