沼津市と長泉町を隔てる黄瀬川にかかる富士山の溶岩流を流れ落ちる、落差10m、幅はおよそ90mとワイドな滝。ちなみに、静岡県の天然記念物に指定されております。
長泉町側は鮎壺公園、沼津市側は鮎壺緑地として整備され、そのふたつを吊り橋が結んでいます。吊り橋は生活道路の一部になっているようで、アトラクション的な要素だけでなく学生や主婦の往来も少なくありません。
滝壺が藍色のように青く見えることから藍壺の滝という説や、この場所で鮎が滝壺に群れていたことなどから鮎壺などと呼ばれていたなどという説があり、さらには富士山ビューが美しいことから富士見滝とも呼ばれていたそうです。
公園・緑地自体はどちらも広くはありません。さしたる遊具もないためキッズは多少持て余すかもしれませんが、水の流れ落ちるサウンドと緑を活かした感じでとても心地よく東屋やテーブル、ベンチなどリラックスするために必要最小限の設備が整っています。さらにはステージ的なものやまるっこいトイレなど個性あるものまで備えているので、それで十分ではないでしょうか。
エンジョイ!ということが目的であれば、黄瀬川の流れ近くまで降りて行くことも出来ます。
ただし、増水注意!増水注意!増水注意!とアナウンスされております。なんでも、中流・下流では晴れていても山の方で雨が降ったりすると急に水量が変わるからだとか。ちょっとした水遊びをするときにはじゅうぶん注意してくださいませ。
さらには、がんばれば滝の裏側までいけるとか(要確認・要注意のうえ自己責任で)。
アキラ・クロサワの七人の侍のロケ地となったこともあるそうで、三船敏郎さんがこの滝で鮎をとっつかまえて喰らうというワイルドなシーンがあるそうです。
最後にアクセス。
沼津側には駐車場がなく、長泉側に5台ほど停めらるスペースが親切されました。春には桜、夏には新緑、冬には雪化粧をした富士山と、藍色の滝壺のコラボレーションは季節を問わず楽しめます。暮らしに寄り添った自然の造形。いろいろなシーンで活用できそうです。