桃源郷。なんともエキゾチックで官能的な響き。山梨県は笛吹市、旧御坂町にある楽しみがたくさん詰まった穴場スポット。
さすがは御坂町。桃の名産地だけあり、随所に桃をかたどった遊具などを配置し、ピーチ感満載。近隣には桃の果樹園、眼下には甲府盆地が広がり桃や桜の季節にはあたりがピンク色に染まり眺望も美しく、シニア層にもおすすめ。鏡池なるやや大きめの池を中心に、芝生広場や遊具エリア、散策路などが整備され、夏場には親水広場での水遊びも楽しめるってんだから、そりゃもうキッズを連れて行けば丸一日遊べることは間違いなし。
公園のシンボルであり、涼しさを引き立てる鏡池。ここに住む鯉たちは非常にハングリー精神が旺盛。園内には100円玉のみ利用可能な鯉と鴨のエサのベンダーが設置されており、エサをもらうことに慣れているはずであるにも関わらず、貪欲さを隠すことをせず、勢い余って陸に打ち上げられるのではないかと心配になるほどばっちゃばっちゃとエサを奪い合う。
遊具エリアにはローラーすべり台、ロープジャングル、スプリング遊具などひと通りの遊具が揃うだけでなく、桃をかたどったちいさなクライミングウォールなど、桃源郷のプライドを忘れさせない装飾も。芝生広場では簡単なキャッチボールやバドミントンなどのアイテムを忘れずに行きたい。
山梨は暑いというイメージもあるものの、夏季には流れもありアクティブに楽しめる水遊びエリアと、ちびっこプールのように水深60㌢くらいのじゃぶじゃぶ池がキッズたちを待ち受けていたり、散策路は木々が陽射しを遮る逍遥道となっていたり、あずまやなどが充実しており日陰にもそれほど苦労することなく夏の暑さをしのぎながら元気に遊べることができそう。もちろん熱中症対策は忘れずに。
その充実っぷりからファミリー向けのエンジョイ公園かと思われガチなものの、そこはもちろん桃源郷。夜景がきれいだったり、ホタルが見られたり、観光地の喧騒を離れた隠れ充実公園だったりするなどの理由からデートなどにも活用できる。ただし、くれぐれもヘビにかどかわされたアダムとイブのようにみさかの桃を禁断の果実のようにつまみ食いしないように注意いただきたいものである。