伊豆の玄関口三島駅から徒歩数分。楽寿園からほど近く、源兵衛川親水公園、菰池公園などデイリーユースから観光目的にも重宝するスポットが点在するなかで、三島市の「街中がせせらぎ事業」の一翼を担う涼し気な公園。
富士山の伏流水が湧き出て、白い滝のように見えることから白滝公園と名付けられているそうな。これは「シラタキ」がこんにゃくいもを原料として造られる際に白い滝のようであるという由来とまったく一緒である。白滝公園もヘルシーなスポットとして注目していきたいものである。
公園内は三島の歴史を感じられる溶岩樹形をそのまま活かし、デコボコしているものの木陰に恵まれており夏シーズンは涼しさを引き立てます。公園内は縦横無尽に湧水が流れており、触れてみるとさすがに冷たい。透明度の高い湧水は見ているだけでも美しく、またしぶきをあげて流れているところなど園内でバラエティに富んだ湧水の楽しみ方ができそうである。そして深さ40センチ程度でキッズが水遊びできるような池も完備しており、さらにはすぐ脇をもうちょっと深さがあり適度に流れを持った桜川が流れているため、触れてよし・見てよし・遊んでよしの三拍子揃った親水公園ということができる。
およそこういった湧水を主役とした公園は、さあ、自慢の湧き水を満喫せよというメッセージが込められているケースが多く、湧水を活かしまくってそれ以外はごくシンプルにという構成が多いものの、白滝公園ではなぜかゾウを象った遊具もあり、夏シーズン以外でも楽しめるのが市民に広く愛されている理由ということができそう。
街なかだけあって駐車場はないものの、近隣にコインパーキングがあったり近くに図書館、街並みも湧水をテーマに三嶋大社の門前町のように整備されているため、それぞれの公園や涼し気スポットを点で楽しむのではなく、ぜひ線、いや三島という町を面で楽しんでいただきたいものである。冒頭の源兵衛川、楽寿園などのメジャーどころだけでなく、市民手づくりの中央水道跡公園、駅からちょっと離れた水の苑緑地、梅花藻が美しい場所、灌漑用の農業用水を貯める温水池などなどひとくちに「街中がせせらぎ」といっても、水の楽しみ方もそれぞれである。