静岡県東部で唯一「日本の都市公園百選」に選定されている、熱海峠に展開された大規模なプレイスポット。さすがに百選だけあり、そこいらの地域密着公園とは一線を画したスケールを誇る。
自然を基調とした広大な敷地で自然公園の要素も含みながら様々な楽しみ方を内包しつつ、やはりそのアイデンティティの一番槍は「アスレチック」である。ハイキングコースを含めてコースバリエーションは10を超え、【未知との遭遇】【宇宙遊泳】【父ちゃんがんばれ】などたいそうなネーミングのアスレチック遊具が50基くらいあり、すべてにトライするのであれば3時間弱はみておいたほうが無難かつ、翌日の筋肉痛まで想定しておきたいものである。
こちら公園ガイドでも人気のキーワード「アスレチック」。世の中のお子たちを魅了するその響き。心身の健やかな成長を促すアクティブな遊具は多くのニーズがあるものの、そこまで充実したスポットは比較的めずらしいのである。例えば御殿場の駒門公園、富士市の丸火自然公園など数えるほどしかないため、パパママを含めて家族一同で欲しがるのは納得できる。アスレチック欲求が高まったときはぜひこの姫の沢公園に足を運んでいただきたい。アスレチックに限らず公園の遊具は自分の体力に合わせ、安全に使用しましょう。
他にも桜などアジサイ、ツツジにシャクナゲなど季節の花々を色とりどりに咲かせ、人工の滝や池、せせらぎも完備。陶芸を楽しめる施設に、少年自然の家を内包し宿泊までできる。バーベキューやキャンプまで楽しめるというものだから脱帽であり、挙句の果てには緑が美しい人工芝のサッカーグラウンドまで用意されており、さすがの選ばれし公園である。
やや乱暴ではあるが、とにもかくにも広すぎて公園ガイドごときの原稿と写真では伝わるものも伝わらない。姫の沢公園のホームページを事前にチェックしつつ、その足で、その目で、全身で公園をエンジョイしていただきたい。