鈴川港公園

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住所
駐車場 あり
トイレ あり
自販機 なし
面積

富士市の沿岸部には「ふじのくに田子の浦みなと公園」や「富士と港のみえる公園」など富士山ビューと夜景をウリにしたスポットがあり、その間を縫うように吉原駅南にひっそりと佇む公園。

ブランコあり、すべり台があり、ちょっとしたボール遊びができそうな広場がありといたって普通の公園ではあるが、その場所柄津波対策として高さ15メートルの避難タワーが完成したことから富士市の工場夜景と相まって、特徴のある公園に上り詰めた出世公園。
およそこの地域の住民しか知らないであろうと思われるため、夜景スポットとしては穴場といえる。

おかげで、ひとりで三脚をかついでタワーに登っても、切ない想いをしなかったのはとても評価したい。近年流行りの「おひとりさま」でも夜景を見られるという優しさがなんとも言えない。
迫力のある夜景かというとそうでもないが、公園内であることと照明も点灯しているので比較的安全に夜景を眺めることができそう。こんな紹介のせいでカップルが集まらないことを切に願うばかりである。かといってひとりでいかついカメラをかついだ人たちで賑わってしまうのもまた問題である。

さておき、避難タワーは24時間開放されており、日中でも周囲の眺望を楽しむことが可能。タワーは鉄骨でできているのであの質実剛健で無機質な感じが好きな人には鉄分の補給にお薦めしたい。
もちろん「いたって普通の公園」としての価値も大きく、ネットがぼろぼろのサッカーゴール、これまた朽ちた感じのバスケットゴールに野球もできそうなネットなど近隣のキッズやシニア層の休憩にも大活躍であり、ゴミ収集の場所として地域にはなくてはならない存在。

日常の延長線上に非日常のような夜景がある、そしてそれは震災がひとつのきっかけになっているというなんとも考えさせられる公園。だからこそ丁寧に利用していただきたい。