環境省レッドデータブック(絶滅危惧品種)に記載されている貴重な植物がたくさんある湿原。
生い茂るアシなどの植物や湿地の合い間を縫って整備された歩道は散策にももってこい。なんなら、アシが歩道から突き抜けるほどの勢い。
水のなかにはオタマジャクシやザリガニなどの水生生物を見かけることができます。他にもウナギやモクズガニなども住んでいるとかなんとか。エリア1までであればオフィシャルにザリガニ釣りができるという力の入れよう。
トンボやチョウなど、ともすればその存在を忘れそうになってしまう、今では見かけなくなった昆虫も飛来し、カルガモやサギなどの鳥類に出会うこともできるかも。
植物に目をむけると全国的に稀少な「サワトラノオ」や「ノウルシ」。浮島固有種とされる「ナヨナヨワスレグサ」という、かわいらしい植物も観察できます。デジカメや観察ノートをもっていくと、勉強の幅が広がるかもしれません。多分ではありますが、貴重な品種が多いので採集などはしてはいけない雰囲気です。
あと、これは声を大にして宣言したいのですが、家で飼えなくなった昆虫や植物、水生動物などを勝手に放流したりしないようにしましょう。貴重な生態系が崩れてしまいます。
こちらの公園は、平成13年度から再整備が行われ、平成21年度には管理棟も整備されました。
テーマパーク的な公園でもなく、入場料がかかる施設でもないのに、管理棟にはこの公園のパンフレットが置いてあるという力の入れ様。なんならホームページもつくっちゃいましたよってくらい入れ込んでおります。富士市には多数の公園がありますが、どれも地味に個性が強く棲み分けができている気がします。
都市型公園、親水公園、そしてこちらの自然公園など目的に合わせてうまく利用したいものです。