根方街道と停車場線(興国寺城通り)がぶつかる三叉路、根古屋交差点のすぐそばにある城跡。興国寺城とは、小田原北条氏のパイオニアともいえる、北条早雲の旗揚げの城だそうな。
お城自体は廃城となり、その面影はささやかに石垣の遺構や空堀の跡などが見て取れるくらいである。現在進行形で発掘調査が行われており、重機が置いてあったりトラロープで立入禁止となっている場所も散見される。
国指定史跡という、歴史的価値のある城跡ではあるものの、小難しいことは公園ガイドにはちんぷんかんぷんであるため、ぜひ現地の案内板等で学習していただきたい。なんなら、パンフレットも作られ、スタンプラリーのスタンプまで設置されている力の入れようなので、じっくりと勉強したほうが、数多あるウェブサイトを眺めるよりも身につくというものである。
さすが城跡。敷地内はそれなりの広さを誇り、天守台があった場所からはなかなかの眺望を誇る。が、見えるのは原地区の街並みのみなので大したことはない。
三の丸があったあたりには湧水も湧き出ており、のどかな風景に水の流れるサウンドが心地よい。ただし、湧水は脇の側溝にだだ漏れである。詰めが甘いような気がするが今後の整備に期待しよう。
この場所は、城址公園として今後も整備が進む予定だそうだ。現状、芝生がひろがりピクニックにも最適で、春には桜も楽しめる。
駿河湾を挟んで反対側にある長浜城とコンビネーションで楽しむのも沼津の歴史ツウとしておすすめしたいスポットである。