日本の公園の源流は、寺社の私有地を檀家や氏子のために開放し集会場やお祭りの場として人の賑わいを集めたことに由来しています。今でも、地元の神社のウラにちょっとした遊具や公会堂などが設けられている風景をよく見かけますよね。
もちろん、今でも私有地という性格は変わりませんが、日本の公園のルーツは行政的なものではなく信仰からきているワケですね。地元の神社などが壮大ではなくとも、桜がキレイに咲くのは地域の人たちに花見でもしながら賑わって貰えればという思いからなんですね。
いやあ、公園ガイドもアカデミックになったものです。
さて、駿河には過ぎたるものがふたつあり。富士のお山に、原の白隠。
なんとなく失礼に感じますけど、だれが謳ったかはわかりませんが禅の大スター白隠慧鶴に縁深いお寺、長興寺でございます。白隠さんについては、それぞれお調べくださいませ。
そんな長興寺。特に庭園。
旧東海道から入ってお寺のウラにある苔むした日本庭園。決して広くはありませんが、空間の侘び寂びを意識した(と思われる)庭園のつくりは、やはり心が和みます。必要以上に華美な装飾を排除しつつも、来客をもてなす心意気。
その昔、白隠さんのもとに馳せ参じた僧たちの宿寺となっていたらしく、禅の教えも込められているのではないでしょうか。
いやあ、公園ガイドもアカデミックになったものです。
大事なことなので2回いってみました。
長興寺では例年初夏に、奉納泣き相撲が実施されます。
赤ちゃんの元気な泣き声を奉納し、無病息災を願うという伝統行事。当日は郷土力士もやってきて、相撲感であふれます。
私有地であるため、平時の入園の可否については。長興寺までお問い合わせください。
こども坐禅を実施していたり、ホームページがあったり、Facebookページがあったりと開かれたイメージもあります。
海上山 長興寺