農村公園というなんとも興味深い響きをもった、ちいさな名所。
決して大きくない公園はちょっとだけ駆け回れるくらいの広場に木でできたベンチ、そして木馬。必要以上に華美ではないものの、この場所ならではの風景にとてもよくマッチしたレイアウト。
ささやかながらトイレや駐車場も完備。
そしてこの公園は朝日滝という落差20㍍弱の隠れた名瀑を抱えているのである。
白糸の滝や音止の滝など有名な滝とはまた違った迫力をもち、それでいてメガネをかけている人にとってはありがた迷惑なほど飛沫をあげて轟々と流れ落ちている孤高の存在。
結構急な勾配の階段を登って行くと、滝の脇にお堂がある。滝の真横にあたるためまた違った視点で飛沫を浴びることができる。そう、結局は飛沫をあびることになるのである。
いわんや飛沫を繰り返して強調しているのにはもちろん理由がある。ただ濡れるからというワケではない。
朝日滝の名前の由来は、午前中に訪れると太陽の光が滝の水しぶきに反射しそれはそれは美しく見えるというところからきているとかなんとか。ぜひメガネをかけないでいきたいものである。
また脇にはミニサイズの朝日小滝もスタンバイ。さしずめ親子のようで、こちらの朝日小滝は頑張ればその流れに触ることができる。ただし水量が少ない場合は枯滝になることも。
滝が好きな人にはぜひお薦めしたい隠れた名瀑である。