沼津の駅からちょっと歩いたところ。ネッツトヨタ静岡の本社の裏手にあるちいさな憩いの場。丸子神社の筋向かいで、沼津一中のテニスコートのすぐ脇。よっぽどのことがない限り、その存在は地元の人にしか知られないであろう丸子公園。
部活の時間にはソフトテニスを練習する中学生たちのポコっポコっという小気味のいい音と適度な歓声が。たまーにボールが公園のほうまで飛んできて、下級生が球ひろいにきてみたり。
ちょっとした広場にちいさなすべり台。ふたつ連なったブランコに、これまたふたつ連なったちいさな鉄棒。ちいさな花壇は地域の人が手入れをしてくれているであろうお花が植えられたり。数は多くないものの桜も植えられており、春には花びらの吹雪が生活道路を覆います。
夏の終わりの時期には、ネッツトヨタ静岡のみなさんが、地域貢献の意味も含めて自治会と手を取り合い納涼祭をささやかに、かつ盛大に実施しています。
その大きさは決して派手ではありませんが、公園という場所を通じて互いが互いを尊重し、協同や協働の精神でごくちいさな地元まで大切にしたいという気持ちを落としこむのに活用されています。そんなこんなでいつまでも大切にしたい、遊具や駐車場という部分だけでない公園の価値をひっそりと体現した、まさに「地域のための公園」といえるでしょう。