長泉町の奥の奥。人気スポットである「水と緑の杜公園」よりさらに奥。
「すいじんさん」の愛称で親しまれているやしろが、愛鷹山水神社。
(正式には愛鷹教会水神社というらしい)
さて、桃沢川沿いの道をずんずん登り、けっこう登り、水と緑の杜公園(上のほう)もさらに突っ切って、本当にこの道はあっているのか?と不安になる林道をさらに進む。途中で対向車が来ないことを切に祈りながら、木漏れ日のなかをさらに進むと、ちょっと開けた場所がある(沼津国際カントリークラブ:通称ヌマコク方面からもアクセス可。なんならこっちのほうがアクセスしやすい)。
そこにちょこんと見えるのがすいじんさんの入り口。
神社のそばにある渓谷から、たくさんの量の水が湧き出し、落差3メートルほどの滝を創っている。境内のなかには水を汲むところもあり、おそらくこちらも湧水でものすごく冷たい…というか「ひゃっこい」。
ただし、渓流の中に入ることは出来ないので、目だった水遊びはできない。境内の湧水ポイントにちょっと触れるくらいか。水と緑の杜公園で遊び、水神社で精錬な気持ちになる。こんなコンビネーションも時には必要なのかもしれない。
木々に囲まれつつ、渓流の音とマイナスイオン的な感じは体感温度がとても涼しく、夏にはもってこいの場所である。水神さんのご利益もあり、水の豊かな長泉町は、同規模の水道事業では、水道料金が日本一安い。
結構な山の中にあるのに海洋の渡航者や漁師などの信仰を集め、ちょっと海にまつわる竜神を祀っているそうな。
元旦には、長泉町元旦駅伝競争大会が開催され、多くの人がスタートの長泉中からゴールのすいじんさんを目指して走る。かなりの標高なので、元旦に行われる市民参加型の駅伝としてはものすごく過酷な競争である。
そんなこんなで、何かとありがたい水神さん。ものすごく「遊ぶ」というイメージではないが、時にはこのような場所に訪れるのも悪くない。
ただし、境内は犬の立ち入り禁止!という過激な看板も立っているので、お犬様は入り口でおとなしく待っていてください。公園ガイドで紹介していてアレですが、公園ではないので厳かに、静かにお参り下さい。