沼津市にある151の公園のうち、数少ない湧水公園。
原団地の一角にあり「団地のなかの広場」に湧水が湧き出ているというレアな公園。と言っても、水をフィーチャーしすぎずに、ほどよいせせらぎがある程度でメインは公園の大部分を占める広場である。そのため、原地区に住んでいる人でもその湧水の存在を知らない人は結構いる。
せっかくなので、その湧水について触れてみると、なかなかの湧きっぷりを誇っている。割とひっそりとボコボコし続け、来園者が一人もいないときも公園のスミで水を湧き出し続けている。
そのまませせらぎとなり、園内を駆け抜け側溝を流れていく姿は特段愛されているとは形容しづらい。
流れる水路はかなり浅く整えられており、掃除さえ完璧ならば水遊びもできそう。ただし、掃除さえ完璧ならば…という条件は強調しておきたいところである。裸足で入ってはいけないというアナウンスもある。
ちなみに、沼津市緑地公園課の見解としては、公園を勝手に掃除する分にはうまいことやってくれればなにも問題ないらしい。
せせらぎのそばには休憩用のスツールも設けられており、その場所もあいまって、小学生くらいなら「こどもだけで」水遊びをしても、そこまで心配することはないかもしれない(保護者の責任でね)。
公園自体は、鬼ごっこや、かけっこなど自由にのびのびと遊ぶことにはことかかない。他にはすべり台や鉄棒、ジャングルジムなどのオーソドックスな遊具がコンパクトにまとめられている。
その広さはなかなかではあるが、道路よりも一段低い位置にあり、三方向を団地に囲まれているため開放感はやや控えめ。大人が足を運ぶというよりも、放課後の小学生が集まりただただ遊ぶということに適していると言えよう。
沼津市内では玉江町の「せせらぎ公園」は循環型のせせらぎであり、愛鷹広域公園の「せせらぎの径」は舗装されておらず、ホタルを育てていたりするので、入水は必ずしも歓迎されていなかったりする。そういった意味では、沼津でオンリーワンの公園とも言えるでしょう。