長泉町の割狐塚稲荷神社の境内に隣接したのどかな公園。公園は適度な広さに砂場と鉄棒があるくらい。よちよち歩きのベビーやのんびりとお散歩を楽しむシニア層向け。公園は神社の参道の一部で、春には桜も咲き誇り、町民の憩いの場となっています。
神社の参道はごつごつとした大きめの溶岩でできており、その溶岩の亀裂に狐が住んでいたという伝説があります。
まず。参道のエントランスに真っ赤に連なった鳥居は「映える」こと間違いなし。京都の伏見稲荷はたくさんの鳥居がありますが、この場所の鳥居はコンパクトに整然とまとまっており、また違った美しさも。社に向かう溶岩の参道にもいくつもの鳥居がたてられており、自然の造形美である溶岩と人の手によって燃えるように色づいた朱色の鳥居とのコントラストがまた「バエる」わけであります。
続いて、伊豆半島ジオパークの構成資産として認定されており、三島溶岩流の壮大なスケールを感じることもできます。神社を取り巻く溶岩は約1万年ほど前に富士山からぐぐっと流れ出たものであると言われています。溶岩は、その性質上、表面が固まってからも内部が熱を帯び、内側からもっこりと押し出していくため、小さな丘のような地形をつくることがあるとか。それこそがこの場所にできた「溶岩塚」ということになります。
ということで、公園そっちのけで神社の紹介をしてしまいましたが、それも含めてこの場所のアイデンティティでしょう。のんびり感、インスタバエ、そして学習の場。さらにはパワースポットと一挙両得どころか一石三鳥を通り越して盛りだくさんの個性。公園フリークでなくとも、ぜひ一度は訪れたい場所と言えるでしょう。