沼津中央公園、それは沼津市の中心部にある公園。
セントラルパークのわりには、そんなに大きくなく駐車場もない(近隣には有料駐車場あり)。ほんの少しだけ設置された遊具に、ささやかな芝生広場。木陰にベンチと普段はのんびりとした公園である。
普段の姿は特筆すべきではないものの、なんだかんだでスケボーをする若者やそれを見守るシニア層、思い思いに過ごす人など誰かしら何かをしているという日常に溶け込んだ公園と言えそう。
それもそのはず、実は沼津城というお城の城址を活用した公園であり、人々が自然と集まるのは沼津ソウルがどこかに刻まれているからであることは想像に難くない。駅や図書館、市役所などからも近いため沼津市民が引き寄せられるのもうなずける。
また、駅から至近で多目的スペースがとれることや中心部にあることから様々な催しの拠点となる。初秋に開催される沼津自慢フェスタや沼津かのがわハーフマラソン、大小さまざまなイベントを受け入れる懐の深さはさすが中央公園である。
また、歩行者・自転車専用の「あゆみ橋」と接続しており川からの風を浴びながら狩野川を渡ることもできる。なお、このあゆみ橋は世界初、というか世界で唯一の斜張橋張弦桁橋(しゃちょうきょう・ちょうげん・けたきょう)という早口言葉のような構造をしているとのこと。
試しに英訳してみるとCable-stayed-beam string structures-Girder bridge。ケーブルステイドビームストリングスストラクチャーガーダーブリッジ。とても強そうである。
ふつうの橋脚のある橋と吊り橋のハーフみたいな感じらしい。英訳も含めて詳しいことはそれぞれお調べいただきたい。
沼津市内を眺望するスポットであることなど、あゆみ橋、なかなかに沼津の誇りになりうる存在。
夕暮れ以降のライトアップははからずもときめいて、夜の散歩におすすめである。
ということで、決して大きい公園ではないものの、沼津の中央公園を知らない人はまだまだ沼津度が低いと言わざるを得ない。沼津の公園はここにはじまり、ここに終わるのである(大げさ)。