富士宮ののどかな山中にあるのどかなため池。
江戸時代、水不足になやむこの地域の農民の皆様方によってつくられ、周辺の水田に水を供給しつづけてきたものの大正時代の震災でため池機能を失い、昭和中期に再整備されたといいます。
こういった案内板は何気なく見るものですが、よくよく見るとやはり地域に親しまれ続けてきた歴史や文化のストーリーなどが記載されているので、より公園などに愛着をもつきっかけになります。ぜひ一読されることをおすすめしたいと思います。
さて、周囲およそ数キロ。決して大きくないこの場所は隠れヘラブナ釣りスポットとしてそのスジの人たちには人気を誇っているそうです。池にいくつか飛び出した釣り台はきっと誰かが設置して長年利用されており、釣りをしない人には足元がだいぶ不安なボロボロ具合ですが、愛好家にはありがたい存在といえるでしょう。そういえば、富士山周辺には田貫湖や門池などヘラブナ釣りのメッカといえる場所が点在しているんだとか。
水遊び的なものはできず、キッズたちもゆっくりと静かにお散歩などで楽しんでほしいですね。
春には池の周囲に桜が咲き、紅葉など季節の彩りも見事。展望台からは富士山を臨むことはできませんが、駐車場から反対側に回ることでタイミングがよければ逆さ富士を拝むこともできそうです。そんなのんびりとした雰囲気をまとった池であるため、主な利用はお散歩など憩いの時間を過ごすのに最適です。