裾野市役所のすぐ脇にある、ほどよい公園。正式には小柄沢緑地というらしい。
小柄沢川の流れを「市役所に寄ったついで」にしておくにはもったいない。
一本むこうは旧246号が走っていることを忘れさせるせせらぎ。水深の浅い小柄沢川には足をひたしたり、サワガニを探したりと夏場の涼をとるには最適。おそらく、あえてボール遊びが出来ないくらいの広場と芝生。あずまやというかほどよいパーゴラは日陰を演出しまさに市民の憩いの場といってもよさそう。
せせらぎ、木々の緑やいくつかの遊具に加え、そこでのんびりと過ごす人たちも含めてすべての要素が景観や居心地のよい公園を作り出しているのは、裾野市のポテンシャルを感じさせてくれる。それもそのはず自生のくぬぎの木や、昔からそこに流れる小柄沢川を取り込んだスポットであるため、親水公園の横顔をもちながら、木漏れ日も気持ちがよく、なかなかに自然とふれあうことができちゃったりもする。
市役所のすぐそばである街の中心部を「緑化」したワケではなく、共存することを選択したことによって「市役所のすぐわきの憩いのスポット」として君臨しているのである。必要以上に手を加えすぎずに整備された注目の存在であったりする。
その立地からか、トイレもキレイで「地域に根ざした公園」という視点では非の打ち所がない公園と言っても過言ではなさそう。
何を表現しているのかはわからないが、モニュメントはなかなかにアクロバティック。