富士山周辺公園ガイド(マガジン)第二号の巻頭を飾った町中公園。沼津市の西のほう、原地区のどまんなかにあるほどよい広さをもち、かつ調整池の機能ももったシンプルな「広場」である。公園ガイド(マガジン)第二号のコンセプトである「マイ公園をみつけよう」を体現するように、休日の昼下がりには誰かしらが足を運び、小学生やベビーを連れたファミリー、お散歩を楽しむシニア層などで混雑とはいかないまでもどこかで誰かの息づかいを感じることができる。
さらには、毎週日曜の14時ころになると外国から日本に働きに来ていると思われる方々がユニフォームを着て集まり、なかなかアクティブなサッカーが開催されるのである。しかも公園内を十字に横切るレンガの舗装によっていい感じにセグメントされており、ベビーとサッカーが干渉しあうことなく、うまいこと共存できているのも好感が高い。
この様子をみると、あまねく人たちにとってのマイ公園であり、何を隠そう公園ガイド管理人およびそのファミリーのマイ公園でもあるのである。
遊具などは申し訳程度に配置されていたり、水道や砂場など設備としてはなかなかにミニマルに整えられているものの、そのほどよい広さと原地区の真ん中にあるという立地は多くの人の「マイ公園」として今日も誰かが足を運ぶのを静かに待っているのである。
さらにそのポテンシャルは地元の会社(町中公園から徒歩2分、トップワークスさま)の感謝祭で活用されたり、自治会のどんど焼きの会場になるなど日常にちょっと非日常感をプラスする要素まで懐ふかく受け入れることができる。
そんなたいそうな感じで紹介したものの、地域コミュニティのなかでほどよい存在として愛されている町中公園。こんな感じの公園が近くにあるのとないのでは公園ライフがけっこう違ってくるのではないかと思わされる次第である。