いくつものすばらしい公園がある御殿場のなかでも、比較的新しく、「遊んで・学んで・癒やされて」というコンセプトが掲げられた富士山樹空の森。
富士山を世界に発信する施設であるビジターセンターを中核に、イベントも開催できる広場やたくさんの遊具、しまいには自衛隊のヘリコプターまで展示されている御殿場をとこん満喫できる場所である。
天空シアターという270インチのスクリーンで富士山の生い立ちを勉強できるほか、通路が整備され御胎内温泉にもアクセスできる全天候、全年齢対応の施設。地場産品やお土産を販売するお店もあり、研修室や交流スペースなど多目的な使い方もできる。みくりやそばなど御殿場メニューを押し出したレストランまであり、その気になれば一日満喫できる、とにもかくにも「御殿場」をぎゅっと詰め込んだ場所である。
ただし、私たち富士山周辺民は富士山を感慨深くありがたがることは少ない。特にキッズたちはそれが顕著に現れるのである。樹空の森に到着したときは、そのスケールにちょっと感動するものの「冒険の丘」に足を踏み入れれば、富士山そっちのけでわんぱくに遊具で遊び回る。
そう、この樹空の森は遊具が充実しており、爆裂に遊びまくる。
長さ50mのローラーすべり台にアスレチック風味の漂う遊具。子供たちが飛び跳ねて遊ぶぴょんぴょん遊具など楽しさ満載。しかも、ローラー滑り台やらアスレチックやらはひとつの動線にまとめられており、何度も何度も周回するため、だいたい親が疲れる。疲労困憊である。そのためか、休憩スポットにはセブンティーンアイスなどの自販機が用意されているため、つい子どもにねだられがち。
さらには、せせらぎも流れ、夏場には水と戯れることもできるうえ、春には桜など季節の花もたくさん。ついにはイメージキャラクターであるじゅくうちゃんなるゆるキャラまで登場する始末。
ちょっとのんびりしようと芝生広場に足を踏み入れれば、こんどはやれボール遊びだ追いかけっこだとこちらでも体力を消費する、なかなかのタフネスが要求されるが、疲れ切った場合は隣接する御胎内温泉でひとっ風呂浴びることができるという優しさも持ち合わせている。
ともあれ、さすが公園の御殿場と言うべきほどで中央公園や友愛パーク、桜公園などと御殿場ナンバーワンの公園を目指すべく高いレベルでしのぎを削る注目のスポットです。
冬は御殿場らしく積雪も予想されるので防寒など冬なりの準備をしてくことがおすすめです。