公園をつくる。さてさて、それは誰がやるべきか。
もちろん用地や遊具、その他のハード的なものは行政とか管理者が整備していくものだとは思いますが、その場所にある公園がどのように利用され、どのように愛されていくかというコンセプトの部分は、本当はそこに住む人や公園を利用するひとたちなのかもしれません。
先日お知らせした、沼津市のパークマネジメントプラン(案)にも似たようなことが盛り込まれていました。まあ、こちらはマネジメントであるからして、「つくる」よりも管理・運営していくことについて触れられていました。
さて、公園をつくるといううえで、三島市の中央水道跡公園が市民の主体的な活動によって出来上がったよなんて紹介もさせていただきました。昔の街のシンボルをモチーフにして、じぶんたちの出したアイデアを公園というパブリックスペースとして蘇らせるというものです。中央水道跡公園はお披露目が終わったあとも、継続的に清掃活動などのお手入れがされているようでいい循環なのではと思わされます。
「こんな公園があったらいいのに」なんて思ったことがある人に朗報。いうなればほとんどの人に朗報です。
今度は沼津市が「島郷公園リノベーションプロジェクト」として、沼津の海辺を公園にリノベーションしてしまえ!しかも、沼津が好き、海が好き、こんなことできたらいいな!という利用者のアイデアをコンペを開催して取り入れちゃおうという取り組みを実施します。
フィールドワークとワークショップで理想の公園のアイデアを出しあって競う!そんなアイデアコンペが3月17日(土)に沼津の御用邸記念公園東附属邸で開催されます。
島郷公園は、公園ガイドではまだ紹介しておりませんが、沼津市内でも人気公園のひとつ「牛臥山公園」にほぼ隣接した、潮騒の気持ちいいスポットです。
そんな素敵な場所を自分好みにリノベーションできる(かも)。なによりも公共的な空間を利用者の目線で携わることができる。部屋をリフォームするとか、家を建てるとかの規模をしのぐ、「公園をつくる」というスケールの大きなプロジェクト。
先日、愛鷹広域公園にできたパンプトラックなんかも面白そうだし、公園内にスタバができたらしゃれおつだし、砂浜だから土俵があってもいいし、カップルシート的なものがあったらどうかとか。
もちろん全ての意見を取り入れることは不可能ですし、物理的や治安・法令的にNGな部分もありますが、どんどん意見を出していくこと、コンペ形式で競うということでブラッシュアップされていきそうです。
お昼をまたいで開催されるこのイベントは定員20名程度。気になるランチタイムにはお隣の牛臥山公園でピザとハンバーガーショップが特別出店(雨天の場合はナシ)!!このショップはイベント参加者でなくとも利用できるので、シーサイドの公園でピッツァとハンヴァーガー片手にランチを決め込むという、沼津なんだかアメリカンなんだかイタリアンなんだか迷ってしまう楽しみ方もできそうです。ということでちゃんとおこづかいは持って行きましょう。
夜の御用邸でアフターパーチー(こちらはイベント参加者のみ、有料)も開催されるそうなので、まる1日かけて公園のことを考えてみませんか。キッズには粘土でつくる公園ワークショップも開催。もしかしたら子ども目線のほうがとんでもなく楽しいアイデアが出るかもしれません。
1DAY RePUBLICアイディアコンペ@沼津 vol.2 TOGO PARK RENOVATION PROJECT<島郷公園リノベーションプロジェクト>の詳細はこちらから。
なんだか最近公園ガイドもアカデミックになってきたなあ。
※公園監理・運営に関する考察・情報等は富士山周辺公園ガイドの私的な見解であり、所属する公的な組織の公式見解ではありません。まあ、わかっていただけるとは思いますが。