富士宮市の小高い丘、青木平の住宅地にある公園。
隣には幼稚園(最近ではこども園)があり、お子たちの賑わいを感じながらのどかなひとときを過ごすことが出来、デイリーユースに最適。
坂の多い青木平の立地をうまく活かした2層のスキップフロア構造。
上層はすべり台や砂場、鉄棒にブランコ、そして今では珍しいうんていなどの遊具がわりかしまとまって配置され、いずれも公園中央にあるあずまやから目が届く範囲に収まっている。
ということは、ママさんたちがここで談笑しながらキッズたちに目を配るという動線が考えられた間取りとなっている。
この東屋はパーゴラ的な感じで藤かなんかの屋根となっているため、夏場などでも陽射しを避けながら会話もはずみそう。そこそこに大きいうえにベンチもいくつか用意されているため、公園の規模から考えても場所取り等で気を使う必要がなさそう。
変わって下層は木々にかこまれた広場。勢い良くボールをかっ飛ばすと公園の外の道路に飛び出そうではあるが、元気にスポーツなどを楽しむには十分なひろさを誇る。周囲の木々はなかなかに迫力がありフェンス等はないものの、公園が公園として独立しているような感じを醸し出している。
結果として小学生くらいの活発なジュニアと幼稚園児やよちよちあるきのキッズやベビーとそれぞれ主戦場が分かれ、お互いが安全に配慮しつつ目一杯遊ぶことができる。もちろんどちらの層を行き交って親交を深めるのにもよい。
ともすれば近隣には「この公園で育った」といえるような人たちが少なからずいるのではないかと思わされる次第。地域の公園にしては比較的広めの規模やそんな配慮を考えるとこんな場所が近くにもあったらいいのにと思わされるさすがの中央公園である。