三島市の南のほう、狩野川沿いに位置する多目的公園。
狩野川を挟んでちょうど反対側は清水町の「狩野川ふれあい広場」が位置するが、対岸の河川敷公園ぷりとはまたちょっと違う雰囲気を持っている。
3面とられた野球場は硬式・軟式・ソフトボールに対応。
そのうちのひとつ、長伏グラウンドBは三島市民のみが利用できるという三島のベースボーラーの甲子園的な存在ともいえる。夏季には長伏プールが出現。こちらも三島市民はお得に利用でき、乳児なんかも遊べてなかなかの賑わいを魅せるんだとか。
そんな規模を誇る一大テーマパークである三島ナガブセーランドの公園エリアでは、すべり台への並々ならぬプライドを垣間見ることができる。メインエントランスから足を踏み入れると、ベビーでもすべることができそうな複合遊具に接続されたシルバーのすべり台。そして左側には長さはないものの、ローラーすべり台とシンプルなすべり台のふたつの降り口をもった築山。右側には「人間が生み出した恐怖の象徴」として名高いゴジラを模したすべり台がある。
こう、ベビーやジュニアやキッズとそれぞれの年齢層を取り込むにあたり、無理やり一緒くたに抱え込むのではなく各々遊べるフィールドをなんとなくセグメント化しているのは好感がモテる。どうしても低年齢に合わせると物足りなくなり、あいだをとると無難に落ち着いたりしてしまううえに、階層を分けることでちびっこはおにいちゃんおねえちゃんに憧れをいだき、上級のお子たちは下のコたちの面倒をみたりするため、そんなことを学ぶフィールドにもなる。これって公園だったり学校だったり、地域コミュニティの大事な役割だよね。きっとそうだよね。
いっそのこと大人用、シニア用、ペット用にもすべり台を設けて、すべり台パークにしてみたらどうだろう。全長100m超えのすべり台!は意外と全国にいくつかあるので、一周まわって質より量を重視するのもひとつのテである。こう、蒲田の西六郷公園みたいに、タイヤの数で類まれなる存在感を確立するくらいに。なんかゴジラつながりもあるし…。
余計なお世話はおいといて、他にも築山やブランコ。砂場にパーゴラなどすべり台だけでなく様々な楽しみ方ができる。適度な広さを誇るうえに、駐車場も合計300台規模となかなかの包容力を持っている。大きな声では言えないが、その大きな駐車場はビジネスマンの休憩にもってこい。ただ木陰などがあまりないので夏場には注意をいただきたい。派手さはないものの、すべり台がどこか気分を落ち着かせてくれる、親近感のもてる公園である。