裾野駅からおよそ1キロ、でもちょっと奥のほう。
日本三名園(後楽園・兼六園・偕楽園)のひとつ…ではない、裾野のシブくてシュールなスポット。
園内にある滝は、富士山の溶岩によって形成された渓流を流れ落ち、脇に不動明王を祀ったお堂があるので「不動の滝」として地域に親しまれているらしい。落差10㍍くらいあるらしく、轟々と流れ落ちるサウンドはなかなかに迫力がある。マイナスイオンというか水しぶきがなかなかに幅を利かせており、メガネをかけているとなかなかにウエットな感じを目のあたりにすることが出来る。メガネだけに。
偕楽園とたいそうな名前がついてる割には、自然を活かしすぎてあまり手入れがされない。かと言ってくたびれた感じということもないが、ひと気はあまりない。
昭和33年に裾野市が遊園地として認定したというわりには、申し訳程度にジャングルジムとブランコが設置されているくらいであるため、キッズが遊びにきてもなんとかなるが、水遊びらしい水遊びはできそうにないのでもてあます可能性は大。まあ「遊園地」という言葉の捉え方次第ではありますが。
もちろん他の都市公園とは位置付けが違うため、多くを望むのは間違いであり、ベンチやテーブル、東屋があるだけ、それが偕楽園らしさだと思う。
春には桜、夏にはあじさいなど季節の花々がきれいなため、その名称よろしくシニア層にウケがよさそうな公園である。なお、木々が鬱蒼としてるので虫除けスプレーはあったほうがよさそう。
屏風岩といい、この自然を活かしたシュールさはニッチな需要を満たすにはじゅうぶんで、新裾野三大シュールスポットとして認定したい。もうひとつはどこにしよう。